契約担当者からのこぼれ話

☆重要事項説明前
「重要事項説明は大物(えらい人)でお願いしますね」というので役職高めの大物の方々にお願いしてみるものの全員に断られ、やむを得ず「O君」に依頼した。契約時、O君の顔を見るなり「まさか重要事項説明、O君?もぉ~大物って言っておいたのに~。それだったら自分でやるわ」。
・・・すみません。自分で自分の重要事項説明はできません。

☆重要事項説明中1
「え~、バルコニーにお布団干したらダメなのぉ?信じらんない!」
・・・すいません。何年不動産業界にいらっしゃるんでしょうか?って言うか、あんた布団干すイメージあらへんで。

☆重要事項説明中2
O君「・・・以上です。何か質問は?」
M子様「ん~。エントランスにイルミネーション飾ってもイイの?」
O君「はぁ。管理会社がしてくれるかもしれないですね」
M子様「違うよ。個人でやるのよ☆」・・・マジで?

マンション購入決意から約2年後

[後輩N邸訪問]
ある日、若くして結婚し、新築戸建てを購入した後輩N邸におじゃました。後輩N邸はすばらしかった。N夫婦はたしか26歳。私も少しくらい贅沢をしてみたい・・・。

[第3ピーク]
気づけば私ももう29歳。このままワンルームにいるのは空しい。自分の人生を振り返り、家購入を人生を豊かにするためのきっかけにしたいと考える。

[いよいよ購入!]
自分が販促をしていたマンションで購入を決める!

[迷い]
もともと流されやすいタイプ。結婚式に行けば、その後1週間くらい結婚したい病にかかってしまう。今回も1週間くらい経ち、後輩N邸での感動も薄れ、契約が近づくにつれて、やめたくなってきた。最後、決断させたのは、「ここでやめたら、もう家を買わせてもらえない」という思いだった。

(そして契約・・・)

マンション購入決意から約1年後

[タワーなマンション]
宝塚に初めてタワーマンションができると聞き、ミーハーな私は、こっそりモデルルームに行った。かなり気に入ったが、仕事が忙しくなり、一旦休憩を。仕事が一段落つき、再度、残戸状況を確認すると、検討できる部屋はすでに売れてしまっていた。

[第2ピーク]
あれば迷うが、手に入りにくくなると欲しくなる。とても家が欲しくなってきた。
感動時空研究所を見てさらに気持ちが増す。

[営業マンと本格的な家探し]
当時の近くの店舗の営業マンに協力してもらい、中古も視野に入れ、家探しを再び始める。「こんな方がこんな物件を欲しがっています」というかなり具体的な宅配チラシを作ってくれ(作らせ)、毎晩のように宅配をしてもらった(させた)。その甲斐あって、思ったより早く条件に見合う物件がでてくる。

[後輩による案内]
案内の当日、後輩は車で迎えにきてくれ、冬の寒い日、車を降りて待っていてくれた。後部席のドアを開け、誘導してくれた。それから目的地まで、新しい暮らしの話をしながら快適な時間を過ごした。目的地につき、はずむ胸を押さえながら売主様宅へ向かった。一通り、見学させていただいたが、あまり気乗りはしなかった。売主様宅を出て、後輩から小声で一言。
「M子様、もう少し愛想よくしてくださいよ!」
・・・はい。すみません・・・。そして、乗ってきた車の場所まで行こうとしたそのとき。
「M子様、すみません。ここから歩いて帰っていただけますか?僕、今から接客があるんです」
え~!

[テンションダウン]
ここから本部まで約30分。家探しへのテンションが下がっていくのを感じながら、マンションから会社までの道のりの坂をくだっていったあの30分。それは、冬の寒い日だった。

M子さんのマンション購入日記

家探しから購入まで、本当に長い道のりでした。親反対、キャンセル意向、契約、ローン手続き・・・。3年という長い月日をかけて(途中、何度も中断しましたが)貴重な体験をさせていただきました。期待・不安・緊張・希望・・・。私たちの仕事の大変さ・すばらしさを改めて実感しました。いろいろ相談にのっていただいた皆様、本当にありがとうございました。

探し始めて約3年。当時、購入意欲が高いと、多くの物件を紹介されていた私も、気づけば、「買えない人」というレッテルを貼られるようになっていました。「なんか、いいのない?」と聞くと、以前はあれもこれもと提案してくれていた営業マンたちからも、「M子様に合う物件はひとつもありません!」と冷たくあしらわれていました。しかし、それでもめげず、一人でコソコソ家探しを進め、昨年末、やっと我が家を手に入れました。今回は、そんな私の家探しの様子を紹介します。

[きっかけ]
先輩社員からお勧めマンションのメールをいただき、家購入を意識するようになる。同僚に物件を案内してもらうが、中古物件にイマイチ、スイッチが入らない。

[第1ピーク]
それでも話を聞いていくうちに、「家を買うモード」になり、購入を決意する。

[親に報告]
反対されると分かっていたが、一応両親に報告をする。「家なんか買ったら、お父さんとお母さん、もう温泉町(実家)を歩けない!」。予想以上にヒステリックな声で反対される。とりあえず、電話を切った。その夜、再度親から電話が・・・。「今会社の下まで来ているから降りてこい!」と。両親2人揃って、実家から遥々宝塚まできたのだ。
『親反対』。今まで何度も耳にしてきたこの言葉。ここまでのものだったなんて・・・。営業マンは大変だなぁとしみじみ思った。それから会社の下で大声で喧嘩が始まった。両親とは、そこで喧嘩別れし、口をきかない月日が流れた。

[テンションダウン]
一気にすべてがめんどくさくなり、家探しのテンションが落ちた。

家を買うということ。

私の勤める不動産会社では、若くして住まいを購入する社員が多いです。なぜでしょうか?
この業界に身を置き、不動産の購入に対する恐怖心が小さいのはもちろんあります。
しかし、一般のお客様と同様、住まいに対する夢、理想、そして不安もあります。購入にあたっての障害だってあります。
それはきっと、お住まいを手に入れられたお客様の、本当に幸せそうな笑顔を知っているから・・・。
誰もが幸せになりたい。笑顔でいたい。
より多くの人の幸せのために、お客様の気持ちになれる。
自ら住まいを購入することで、多くのことを学び生かしていきたいです。